名の由来は、「紫敷き実」が訛ったとも、平安時代の才媛・紫式部にたとえ美化したものとも言われる。
日本全国に自生し、その幹は太く立ち木質は強靭なため、古くからゲンノウの柄や杖・はしの材料として使われてきた。昭和の初めまでは、洋傘の柄にするため全国各地で買い集められていたようだ。
丈夫で耐寒性があり、半日陰でも実を付けるが乾燥にやや弱い。
現在出回っているものは、ムラサキシキブより小型のコムラサキが多いようである。
紫色の実を付ける植物は非常に貴重であり、庭園の良いアクセントとなる。
鉢植えにして玄関前などに飾っても楽しめるのではないか。