花の詩vol.22『ヒメイワダレ草』(クマツヅラ科)

ヒメイワダレ草は東南アジアから南米にかけての亜熱帯に自生する多年草です。

 

繁殖力は旺盛で他の雑草の生育抑制が期待できるので、グランドカバープランツとして人気となっています。

耐寒性があり肥料もほとんど必要ありませんが、極端に日陰の場所や水はけが悪く常に湿潤なところでは、生育不良となる場合があります。

 

 6月~9月ころまで白ピンク系の小さい花が咲き、種子を作らないので生態系に影響を与えません。草丈は5~10㎝程度と低いため、あまり剪定・草刈を必要としません。ただし、生育・繁殖が早いため、他の有用な植物の生育を阻害しかねませんので、庭に植える場合は剪定や間引きなども考えなければなりません。

空地の雑草対策や法面保護には適しています。専用の透水防草シートを使用すれば、より効果があると思います。

 

 

在来のイワダレソウを改良した「クラピア」という登録品種もあります。こちらもカバープランツとして注目されているようです。