花の詩vol.26『福寿草』(キンポウゲ科)

学名:アドニス・アムルエンシスというように、自生地はシベリア南部と中国北部(アムール川流域)、朝鮮半島及び日本である。

早春に花を開き、同時に茎葉も伸びだして、6月には地上部は枯れて地下で芽が少しずつ大きくなる。

暑さに弱いが寒さにはかなり強く、土が凍っても生育できる。

 

《きれいな花を見るために》

・乾燥が嫌い:窓越しの日が当たる無暖房の部屋が理想。暖房器具の近くは過乾燥になるので避けること。

       1日1回は霧吹きで水を与え、芽の表面がパリパリに乾いてしまったら静かに皮をむいてあげ

       るとよい。

・加湿が嫌い:根腐れの原因となるので鉢の受け皿に水を溜めないようにし、表面の土が乾いてから水やりを

       行う。

《もう一度花を見るために》

・根は30㎝以上も伸びる:地植えが理想。鉢植えであれば、春になったら7号鉢以上の腐葉土たっぷりの柔

             らかな土に植え替える。

・暑さが嫌い      :春は日当りがよく、夏は木陰になる落葉樹の下が理想的。地上部が見えなくても

             土の中で育っているので乾燥に注意。

・1年だけであきらめず :株が弱っていると翌年に花が咲かないこともあるが、生産地では3年間育てて花

             を咲かせている。