花の詩vol.61『パンジー・ビオラ』(スミレ科)

 

 パンジー・ビオラはスミレ科スミレ属の園芸植物です。

 

 ヨーロッパにて複数の原種ビオラが交雑され、現在のパンジー・ビオラが誕生しました。

 

 花径4cm以上をパンジー、4cm未満をビオラと呼びますが、この中間サイズの小輪パンジーも存在することから、境目はあいまいになっています。

 

 近頃では、SNS上などで「パンビオ」とまとめて呼ばれるようになりました。

 そんな「パンビオ」ですが、この秋が苗の出荷時期となります。

 

 早いものは9月頃から出回りますが、早い時期に出回る苗は、夏場涼しい環境で生育されたものです。

 

 これらは暑さの残る9月に植えると、環境の変化により傷んでしまったり、温度差で間延びしたりします。

 

 良い苗を手に入れるならば、10月中旬から11月中旬が最も適していると言えます。

 

 

 次に、苗えらびのコツをご紹介します。

 

 花を長く楽しむために今たくさん花をつけているものよりも、これから咲く苗を選びましょう。

 

 新潟では翌年6月初め頃まで、花を楽しむことができます。

 

 株、根張りのチェックも大切です。

 

 気に入った苗があったら、ポットを持ち上げてみてください。

 

 株元がぐらつくものは芳しくありません。

 

 ポットがポコポコとへこむものは、根張りが不十分な可能性があります。

 

 ちなみに、秋冬すぐに花を楽しみたいという方はパンジーよりもビオラがおすすめです。

 

 ビオラはパンジーに比べ小輪ではありますが、秋冬からたくさん花を咲かせます。

 

 対してパンジーは、秋冬はポツポツとしか咲きませんが、春になれば大株に成長し、次々に大輪の花を咲かせてくれます。

 

 

 広く親しまれ、品種も多いパンビオですので、いざ花壇に植えようと思っても、どの品種・色を選べばよいか、迷ってしまいます。

 

 花壇をセンス良く見せるには、色数を増やしすぎないことがポイントです。

 

 初めての方は2~3色に絞り、色の濃淡・類似色で変化をつける、という事を意識すると、花壇がまとまった印象になります。