花の詩vol.63『サクラ』③(バラ科)

 

 ~ さくらちる うつくしくちる にほんだな ~

 

 

 この句は15年前、中学1年生の女の子が詠んだものです。新潟日報ジュニア文芸欄に掲載され、年間大賞を受賞しました(H20.2.9 新潟日報より)。

 

 「ちる」を重ねて語感の良さを出し、花びらがひらひら舞う感じを表現するために全てひらがなにしたそうです。そして、最後の「にほんだな」という言葉が何とも言えず心に響くのです。

 満開の桜の下で、美しく幸せな日本を感じる、そんな情景が浮かんできます。

 

 いよいよ待ちに待った春です。花はあっという間に季節を駆け抜けていきます。さあ、春を探しに出かけてみませんか。