花の詩vol.72『バラ』(バラ科)

花の女王といわれるバラ。

バラは愛を象徴する花として知られ、華やかな花姿や種類の多さから、アレンジメントやブーケなどにも多く使われています。

庭や公園等に植えてあるバラの見事な咲き姿に、心が惹かれる方も多いのではないのでしょうか。

 

バラには多種多様な種類や系統があります。

 

バラの樹形は3つタイプがあり、木立ち性のブッシュローズ、半つる性のシュラブローズ、つる性のクライミングローズがありあます。

 

 

■ブッシュローズは木立ち性のバラを指し、モダンローズ(ハイブリッド・ティー系やフロリバンダ系など)のほかに、チャイナ系やティー系など一部のオールドローズも含まれます。

これらのバラは低木と同じく自立し四季咲き性があります。

花は中輪から巨大輪まで幅があり、花色も豊富で強い香りをもつ品種もあります。

一般のご家庭のお庭や鉢で管理するのにオススメの品種となります。

 

■シュラブローズは半つる性のバラを指し、また半つる性のバラのなかのシュラブ(モダン・シュラブ)と呼ばれる系統を指します。

枝を長く伸ばせば小型のつるバラとして利用できることや、四季咲き性や返り咲き性の品種の多くは短く切り詰めて、ブッシュローズのように仕立てることもできます。

花色も豊富で、小輪から大輪まであり、強い香りのある品種もあります。

一般のご家庭では花壇の後ろ側に植栽されたり、アーチやオベリスク等に誘引し短いつるバラとして管理するのにオススメの品種となります。

 

■クライミングローズはつる性のバラを指し、また、つる性のバラのなかのラージ・フラワード・クライマーと呼ばれる系統を指します。

つるバラは「つる」という言葉がつくものの、自ら構造物に絡みつくことはなく枝を長く伸ばすだけです。

そのため、伸びた枝をアーチやオベリスク、フェンス、パーゴラなどの構造物に誘引して観賞します。

花は小輪から大輪まであり、花色も豊富で品種によっては香りも強いです。

一季咲き性か返り咲き性品種ほとんで、秋には咲かないものが多いです。

一般のご家庭では広いスペースがないとなかなかオススメ出来ませんが、一面に咲いている姿はとても見事で誰もがうっとりすることでしょう。

 

 

新潟県には、国営越後丘陵公園、みつけイングリッシュガーデン、カーブドッチ、いくとぴあ食花キラキラガーデン、二宮家バラ園等のバラの名所がございます。

皆さんバラが見頃となる時期に訪れてみてはいかがでしょうか。