
ニチニチソウ(日々草)は、本来は多年草ですが、寒さは苦手で日本では一年草として扱われます。
ニチニチソウ(日々草)は花の開花が春~秋と、半年近くも咲き続ける上に、暑さにもとても強いことと、さほど手入れをしなくても咲き続けることなどから夏の定番の草花です。
ニチニチソウ(日々草)の定番カラーは、ピンク系濃淡、白、赤などですが、最近は黒に近いシックな色あいや、咲き方もカクタス咲きや八重咲、小輪種など、種類がとても豊富になってきました。
近年は花形の改良が進み、風車咲きやフリンジ咲きなども流通しています。いずれもあまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い丈夫な植物なので、夏の花壇には欠かせない存在です。ただし、過湿や蒸れには弱いので、梅雨と秋の長雨時に水を与えすぎないことが、上手に育てるコツです。
鉢植えは、日当たりと風通しのよい場所に置きます。7月から8月は、西日を避けられる場所に置くと良いでしょう。庭植えでは、日当たりと風通し、水はけのよい場所に植えつけます。
鉢植えでは、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。春から梅雨までと9月中旬以降は、用土が乾きにくくなるので、過湿にならないように気をつけます。庭植えでは、雨のかかる場所に植えつけた場合は、盛夏を除いてほとんど水を与える必要はありません。
ニチニチソウは、ビンカと呼ばれることもありますが、じつはビンカは別属のツルニチニチソウ属の学名だそうです。これらはニチニチソウ属の植物とよく似た花を咲かせるつる植物で、ビンカ・ミノール(ヒメツルニチニチソウ)、ビンカ・マヨール(ツルニチニチソウ)といった種が栽培されています。
どちらも匍匐性でグラウンドカバーやコンテナ、吊鉢などで長いツルを活かした植栽に使われています。
夏のお庭は、お花も少なくなる時期です。ニチニチソウで彩りを加えてみてはいかがでしょうか。

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