中国を中心にアジア、ヨーロッパ、北米等に広く分布。
日本原産のものに、アズマシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲなどがあります。
海外の園芸品種は明治末期から輸入されていましたが、夏越しが難しいなどの理由で、一般に普及しづらかったようです。
日本での本格的な栽培は昭和に入ってからです。
近年は栽培技術の向上と、日本の気候に合った園芸品種が増えたことにより、気軽に楽しめるようになっています。
シャクナゲは地表近くの浅い場所に根を張ります。
このため、深植えにしたり、水はけが悪かったりすると、根腐れをおこしてしまいます。
水はけのよい用土で植付け、十分に水やりを行うのが理想です。
また、厚さに弱い種類が多いため、西日のあたる場所は避け、夏は寒冷紗等で日照量を調節してあげると良いでしょう。
チューリップは、鮮明で豊富な花色と、すっきりした草姿をしているため、古くから人々に愛されてきました。
チューリップの属名トゥーリパは、トルコ語のツルバンという語に由来したもので、花形がターバンに似ているところからきているようです。
地中海東部沿岸から中央アジアが原産地。
16世紀にトルコからヨーロッパに紹介され、オランダはチューリップ王国となりました。
オランダにならって日本で球根生産が始まったのは、大正8年に新潟県の新津小合からです。
現在新潟県は、チューリップの切花生産額で全国1位、球根においても全国有数となっています。
新潟市では、恒例の「萬代橋チューリップフェスティバル」が5月1日まで開催されており、色とりどりの花を楽しむことが出来ます。
プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属の園芸植物です。
プリムラ(primula)とは、本来はサクラソウ属のラテン名なのですが、現在では主にこの園芸品種を指して呼ぶことが多くなっています。
英名ではプリムローズ、独名でプリメル、仏名でプリムベールと呼ばれます。
これらはいずれも「最初の」という意味を表す、ラテン語の“プリマ(prima)”という言葉に由来しています。この花が春一番に咲くというところから、この名がついたのでしょう。
ロウバイは、中国原産のロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。
漢字で「蝋梅」と表記はするものの、バラ科のウメとは全く別の植物です。
樹高は2~4mほどで、細い枝をさまざまな方向へ伸ばします。
開花期は一般的には12月~2月頃。新潟では1月上~中旬頃から咲きはじめます。
花の少ない厳冬期に、黄色い温かみのある花を咲かせてくれます。
-花の街アーカイブズ-